忙しいサラリーマ生活の中で

外に出て、目をつぶって胸一杯、自由な空気を吸うように努力しました」と、言っていたが、妻であり、母である彼女が、家の中では、誰にも当たったり、苦情を一言わ彼女の夫は、サラリーマyではあるが、彼女が夫の両親の看病に明け暮れていたときもやさしなかったことで、家族の思いやりは一層深いものになったのであろう。そして今、彼女が再び勉強をはじめたとき、家族の誰も文句を言わないどころか、母親が徹夜で勉強をしているのを、みんなで支えてくれる。彼女の方もそれを索直に受けることを、看病の聞に身につけてしまった。だからこそ、二年間の本当にハードな専門コライフワークになる写真集の準備を進めている。くれたそうである。丸を終えて、今、研究科に進みながら、自分の経済的な面も、夫の両親の遺産の中から、夫が相当額を「好きなように使いなさい」と渡してその上、夫も忙しいサラリーマ生活の中で、今、密かに勉強の準備をしているとか。もともと詩を書いたり、文学論などを読むことが好きだったので、定年後に、母校の文学部に入り直して、本格的に勉強をしようと夢見ている。ある作家についての資料も暇を見つけてこつこつ集めているらしい。加山さんほどでなくても、今、多くの女性は、いろいろなところで勉強をしている。『源氏物語』をある先生を中心にして、十年間も読んでいるグループもあるし、俳句を楽しんでいる八十歳近い友人もいる。しかし、男性で「勉強」と言えるものに打ちこんでいる人は、まだまだ少ない。「市民大学」など地域の行政が主催するものに出てみると、たまにご夫婦でというケースもあるが、いくら夫婦でも、勉強したいものは違う場合が多い。加山さんのように、妻が勉強するのを応援しているうちに、夫の方も、別の道を本格的に勉強しようという場合もあるだろう。また、それぞれの趣味を細く長く続ける勉強のやり方もある。簿記の検定試験に挑戦しようとして、通信教育を受け始めた友人がいるが、彼女は言っていた。「分からないところを、夫に真剣に質問をすると、夫の方も私の意気込みに打たれるのかしら。熱心に教えてくれるの。お除で、夫婦共々のきわやかな勉強のひとときを過ごすことができて幸せです」どんなきっかけにせよ、一人が何らかの勉強を始めると、つれあいの方には刺激になる。夫でも妻でも、何かを始めたら、あるときは楽しく勉強をしていることを索直に示し、それができるのも、自分の相手が、いろいろな意味で協力してくれているからと、感謝の気持ちを表わすことが大切ではないだろうか。